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強さと脆さ [本]


強さと脆さ

強さと脆さ



ぼくがブラック・スワンを読んだのは確か去年の今頃であったか。高校の図書室にあの本を取り寄せたことは、ぼくの母校に対する最大の貢献の一つだと思っている。(なんで最近の図書室はラノベばっかりなんだよ)
センター試験間近の大事な時期だったが、(あれ?1週間前までべんきょうしなかったんだっけ?)ちょうどその時期にあの本を読んだことはぼくにとってただの受験勉強より大きな意味があった。

強烈だったのはラッセルの七面鳥の話。日々人間が餌をくれるという裏付けによって安心感が単調増加していく中で、いつか予期せぬ日がやってくる。
さて、ぼくは模試でA判定をとるけれど。これは合格の裏付けになるのか?模試の結果で一喜一憂するのはこのかわいそうな鳥さんたちと同じなのでは?大事なのは試験当日の不確実要素をつぶしておくことだ。模試対策をすることではない。
なんか勝手に悟った気分であった。
後輩へのアドバイスに今でも使っている。

さて、今回の新作だが、いつもより他人を罵倒する文句が多かったか(しかも名指しで)。まあそこが面白いんだけど。
しかし、フラクタルな食事と睡眠で健康的になったぜ!っていうのはどうなんだ?なんかうそっぽいな・・・。
ホメオパでなおったわぁん。の「3た論法」みたいでいまいち信用できんぞ。いづれにせよ、見ていて飽きない人だ。
やっぱり『大いなる不安定』も読まないといけないかな。偏っちゃうな。

便りがないのは良い便り [雑感]

クーリエ・ジャポンの1月号p.91にロゴマークを変えることについての記事があって、(元はFTのTreating the shock of the new name 10/27)最後に
消費者が新しいロゴを気に入ってくれた場合、彼らはたいてい何も言わない。「便りがないのは良い便り」というわけだ。
とあった。 
なるほど、便りとは厳密には違うが(うまい言い回しだと思う。)クレームがつかないことをうまくいっている証拠だとするのは当然だ。
ぼくが小さい時分、地元で祭りの太鼓をたたいていた時、よく下手糞だとどやされたものだが、じきに何も言われなくなった。たぶんそこそこうまくなったと認められたのだ。と判断していいだろう。

でも、多くの場面において文句は面と向かって言われない。電車でマナーの悪い客と乗り合わせても、注意して挙げられる人なんてめったにいない。テーブルマナーが悪ければ、知らぬ間に相手の心象を悪くし、何かを失うことだってある。

文句を言われなければ是とするのは危険であるかもしれない。こんなとき日本人は空気を読めと言われるのか。
無神経さは罪なのだ。

いいたいことはわかるけれども・・・英語力の問題? [雑感]


韓国の企業が急速に力をつけており、その人材採用のやり方が日本で注目を浴びているのは知っている。英語力が重視され、韓国人学生が日本人学生ではかなわないような英語力を身につけているともよく耳にする。一方で、日本人大学生の大半が骨抜きであることは、よ~くわかっている。
だから、この記事が伝えたいことはよくわかる。でも、浅はかなところが目立つ。

はじめに韓国が必死だという例として取り上げられたのが、試験会場に遅刻者をパトカーで送る・・・だと?日本でもそういう事例聞いたことあるんですけど。日本では自己責任論のほうが強そうだけれども。これを例として取り上げるのなら、韓国の人たちにはこの大げさな行為がどのように受け止められているのかを調べておくべきではないの?そんな事例探せばいくらでもあるでしょうに。

そして勉強熱心さを伝えてくれるのは結構なのだが、後半は英語の話しかしていない。
いや、英語の重要性はわかってますよ。でもさ、英語ができれば他すべてうまく行くってわけでもないでしょ。学習に使える時間というのは限られているんだから、英語をそれだけ頑張ったのなら、他のことに使える時間が犠牲にされていてもおかしくはない。
そもそも韓国の教育を評価する人ってなんで英語の話ばかりなの?それで日本ももっと英語勉強させろと煽る。
グローバル化云々で企業が英語を使える人材を欲しているのは知っている。個人としても外国語が喋れればいろいろなチャンスが増えるだろう。でも、大事なのはその後じゃないのか。英語はその手段でしかない。英語が大事って風潮の中で結構な人間がこれを忘れている気がするのだ。

会社はこれからどうなるのか [本]




高3のとき、岩井克人の本が数冊学級文庫として置かれていて、受験勉強に飽き飽きしていたぼくは軽く読んでいたのだけど、なんとセンター試験で「ヴェニスの商人の資本論」が出たのである!古漢で時間を使いすぎた中でアレは本当にありがたかった。
それで岩井克人には恩を感じていて、見かけるとすぐに買ってしまうのであるが・・・


今回の本はかなり読みやすかった。あとがきにもサラリーマンや学生を対象にしていると書かれていたから当たり前なのだけど。会社の仕組みがどういったものか、テレビのコメンテーターの上っ面をなでるような解説では物足りない人におすすめ。リーマンショックの前に書かれたものだけどたぶんそれほど違いはない。
ただし、題名通りの「会社はこれからどうなるのか」ちゃんと答えがなされているのかは疑問。今はポスト産業資本主義の時代。それで?NPOが成長するとか、企業が容易になっているとか、ちょっとあたりさわりがなさすぎる。まあテキトーなことを並べないのが信用できるのだけれども。

クオリア 甘い夢 [本]

ぼくは茂木健一郎がなんだか嫌いで、クオリアというのがどうも胡散臭いな~と思ってはいたのだけれど、じつはこれまでなんで胡散臭く思うのかうまく説明できなかった。つまり、ちゃんと調べたことがなかったのだ。茂木が信用に値するかはどうでもいいのだが、クオリアがどうかは気になるところ。というわけで、デネット先生を読んだ。

スウィート・ドリームズ (NTT出版ライブラリーレゾナント059)

スウィート・ドリームズ (NTT出版ライブラリーレゾナント059)

  • 作者: ダニエル・C・デネット
  • 出版社/メーカー: エヌティティ出版
  • 発売日: 2009/12/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


やはりあやふやなものの存在を否定するのはかなり難しいらしい。
というか、クオリアって哲学の用語だけど、意味が定まっていないんですね。
変化盲のテスト(写真の一部の色がだんだん変わるやつ)のところはマジで爆笑。
被験者への質問(クオリアは変化した?)に用意された回答は3つ。
A 私のクオリアは変化しました。→クオリアはあんたに権限があるのに変化がわかんなかったの?
B 変化しませんでした→「内在的」要素でなくなる。ゾンビとちがわなくない?
C わかりませんでした

回答は3つに見事わかれたらしい。
Cならば、クオリアは三人称科学からも一人称科学からもアクセスできないものと解釈できる。

もし、あなたがクオリアを、論理的にはあらゆる能力的性質と無関係に、すべての因果関係から切り離して考慮された経験の内在的性質として定義するなら、それらは、広義の機能主義のすべてを回避することが論理的に保証される。しかし、それは空しい勝利である。このような性質の存在を信じる理由がまったくないからである。(P253-254)

何にも関係ないんだったら、ないのと一緒だよね。

10代なら恥ずかしがらずに読める必読書 [雑感]

10代で読んでいないと恥ずかしい必読書というのが数年前からあるのだが、ここ数日、話題になっていた。ぼくはぎりぎり10代だが、以前見たときと今回見返した時ではどうもぼくの中で受け取り方が違うようだ。

高1・2の時、ぼくはこれらの本を読まなければならないような義務感というか強迫観念にとらわれていた気がする。周りの人間があまり好きではなくて、その中に埋没したくなかった。そのためにこれらの本を読んだという事実がほしかった。普通の人間が読まないような本が読める自分を演じたくて、哲学っぽいものに手当たり次第に手をつけていた。読んだかどうかばかりを意識して内容の理解は二の次だった。(いまでも理解できる自信はないが・・・。)要するに「中二」だ。とても便利な言葉だ。

高3になるあたりからだんだんと読む本は変わっていった。むしろ本当に読書を楽しいと感じていたのはこのときだったろう。経済とか社会学とか(理系なのに?・・・でも皆そんなものです)いろいろな分野の本を読み始めた。他人の知らないような知識が補われていく感覚は心地よいもので、学校から押しつけられ(誰でもやってる)受験勉強よりも有意義なものだった。ただしこの時もただ本を読み続けなければならないという強迫観念はあったけれども・・・。ちなみにこの強迫観念は今もある。

以前「10代で読んでいないと恥ずかしい必読書」のリストを見たときに感じたのは、まず他の人と同様これはネタだろうということ。そして次に思ったのはこれはただのコピペにすぎないが、実際に読めたらどれだけ鼻高々になれるだろうかということだった。既に読んだものもいくつかあった。
結局は断念したけれども、リストからいくつかとりかかったものもある。そのころにはすでにそんなものに時間をかける余裕はなかったのだが・・・。
 
そして久しぶりにこのリストをみた。もしこれにとりかかるとしたら、ぼくはもっと別のアプローチをとるだろう。「理解」するために背景の把握や解説書の吟味などを経てこれらの古典に移るだろう。当時ほどの焦りは感じていない。
これらの本は必読書ではないが、10代のうちならば、なんら恥ずかしげもなくとび付けるものなのだ。ただ読んでいる自分に陶酔して、周りにもすげぇって言われるために。それはきっと無駄なことではないと思う。むしろこういう本ってそのためにあるようなものだしな。だが、今ではそんなのが恥ずかしくなってしまうのはなーぜでしょうか。

ぼくの中で高3の時期はやはり特別なものだったらしい。受験の緊張感の中でいろいろな価値観が変わった。読む本も変わった。
でもそれでも変わらないことはある。ぼくはいまだ読み物を携帯せずに外出することができない。

超ヤバい経済学読んだ! [本]


超ヤバい経済学

超ヤバい経済学



そりゃあもう。相変わらずのFREAKさですよ。
望月さんの訳って本当にいいなあ。タレブのといいあたしゃあすっかりファンですよ。

他のところでも言われているけれど、今回は自分たちの研究より他人の話が多いような気もしないでもない。
まあそんなどうでもいいグダグダ感がこの二人の魅力ではあるんだけども。

ところで、5章の環境問題はそんなに議論をかもしだすようなものだったのかな。
ベストセラーだとかいうのもあるけど、あの程度でいろいろ言われるんですか。
もう環境問題って、政治とか宗教みたいに人前で容易に発言できなくなってますな。これがファシズムという奴か。
ぼくは地球温暖化に関してはおおむねロンボルグ支持なんだが、どうも一般には定着していないみたいで、うまく説明しないと誤解されることもあるし、結構居心地は悪かったりする。
特に、ここまでロンボルグの名前が日本に知られていないのは何かの陰謀(笑)じゃないかとも思う。昔、図書館で借りようとした時、彼の著作が2冊も借りれない状態になってたのはショックだった。半年も待ったのに!紛失だって!結局市外からのお取り寄せだった。

コペンハーゲン・コンセンサスがもっと受け入れられるといいのにな。

ニコ生シノドス『ホメオパシー騒動とニセ科学論争の行方』を見た [ニセ科学]

こういうのを真面目に見たのって初めてかもしれない。

司会者の進行が実によかった。
まさかNATROM先生にニセ科学批判批判の話まで振るとはね・・・

ここ数日で読んだ本 [本]


たまたま―日常に潜む「偶然」を科学する

たまたま―日常に潜む「偶然」を科学する



タレブの『まぐれ』に似た感じがして買ったんだが、こっちは統計の歴史とかだった。面白かった。


志高く 孫正義正伝 完全版 (じっぴセレクト)

志高く 孫正義正伝 完全版 (じっぴセレクト)

  • 作者: 井上 篤夫
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2007/07/20
  • メディア: 単行本


iPad でタダだったので。
こういうのを読むときに注意せねばならないのは、これがあくまでこの人の半生であってこの人が今いくら成功しているからと言って、こっから先どうなるかなんてわからないんだということ。また、この人は今成功しているけれども、それが必ずしもその人の能力の高さを示すものではないということ。筆者は始終孫氏をもちあげてばかりだったが、特にすごくないだろと思うところも多かった。はっきりいってぼくがすごいなと思ったのは、(おそらくかなり着色された)大学在学時の頑張りくらい。あとはほとんど運任せのような気がした。まあそれも実力の一つと言ってしまえばそれまでなんだが。
こう思うのは、ぼくが今大学生で、自分と比べてしまうからだけかもしれないけれど・・・。後半は本当に面白くなかった。運命的な出会いを繰り返すばかり。
ところで、無理がたたって病気になった話があったが、そこまで無理をしたのはほめられることなんだろうか。自分の体調管理ができなくて、会社の運営に障るのならそれは無能じゃないの?
どうもべた褒めの伝記を読むと懐疑的になってしまう。


「みんなの意見」は案外正しい (角川文庫)

「みんなの意見」は案外正しい (角川文庫)

  • 作者: ジェームズ・スロウィッキー
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2009/11/25
  • メディア: 文庫


ぱらぱらと読んでしまったので、もう一度読み返したいところではある。いつになることやら。



The MANZAI〈6〉 (ポプラ文庫ピュアフル)

The MANZAI〈6〉 (ポプラ文庫ピュアフル)

  • 作者: あさの あつこ
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2010/08
  • メディア: 文庫


あ。もう完結なんですか。お疲れ様です。


よつばと! (1) (電撃コミックス)

よつばと! (1) (電撃コミックス)

  • 作者: あずま きよひこ
  • 出版社/メーカー: メディアワークス
  • 発売日: 2003/08/27
  • メディア: コミック

~9巻まで
コミックレンタルって便利だな。

よつばはおそらくアスペルガー症候群なのだろうが、しつけはうまくできている。
だからこそおもしろい。
はまりました。


君に届け 1 (マーガレットコミックス (4061))

君に届け 1 (マーガレットコミックス (4061))

  • 作者: 椎名 軽穂
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2006/05/25
  • メディア: コミック


~11巻
そうだ!風早くんは黒髪好きだったんだよ!・・・ヒロイン以外茶髪ってなんでよ?
というか、ひっついても続くのか。卒業で終わりか?

なぜ人を殺してはいけないのか? [本]


なぜ人を殺してはいけないのか? (河出文庫)

なぜ人を殺してはいけないのか? (河出文庫)



目に付いたので買って読んだ。

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